体操のおかげで、体が若返りました。
9月の中旬、大阪で6年間続けている体操の指導者養成研修を受講してきました。阪神タイガースの優勝がセ・リーグ優勝を決めたばかりで梅田付近も相当な混雑っぷりでした。
それなのにマスクをしている人は1割ぐらい⁈で、嬉しいような恐ろしいような…。
重症化率は下がったものの、私の周りでコロナ罹った人は「きつかったー!!。」「1週間、ほとんど食事がとれなかったわー。」と言い、実際数キロ痩せていました。普通の風邪の何倍もキツそうです。
マスク無しで解放感いっぱいの気持ちで出歩きたいですが、仕事柄、できるだけの事はしなくては!と思っているので、外出時のマスクはもうしばらく必需品です。
さて、体操の話に戻ります。
私には珍しく6年間続けてきた体操があります。なんて体にいい体操なんだろう~♪、ずっと続けたいなぁ~♪と漠然と思いつつ現在に至りました。
今回指導者養成研修を受けてみて、体操の良さが具体的にハッキリ分かりました。
腑に落ちた事が、以下の3つです。
①なぜ、6年間継続できたのか?
②なぜ、年齢は上がっているのに、以前より動ける体になっているのか?
③なぜ、指導者をめざしたいと思ったのか?
①なぜ、6年間継続できたのか?
私にとって、6年継続は長い方です。
6年前までの私は、年齢と共に体の動きが悪くなっているのを自覚し、体を健康に保つ方法をずっと探していました。スポーツジムやエアロビクス、ヨガ、ランニング等々をしてみましたが、忙しくなるといつの間にか足が向かなくなり、会費だけを払うような状態になってはやめるを繰り返していましたから。
そんな私が、週2回(基本の体操は週1回)6年間継続できているのはなぜだろう?と思いました。
始めた当初、自分が新人の中の新人であるということにまず驚きました。
年齢層は、30代~80代と幅広く、10年継続は珍しくなく、20年、30年継続の方も多くいらっしゃいました。
そして、皆さんが、体操をされていない同年齢の方々と比べて、後ろ姿や動作が本当に若くハツラツとされていることにも驚きました。
研修でも、「生きているかぎり動く体でいるためには、実践を続けること。続けるには集団の力が必要。」とありました。
体への負荷は(強・中・弱の中で)中程度の運動で、一人黙々と1時間するには難しい運動ですし、さらに指導者がいなければ正しく体を動かせているかどうか怪しいです(自分の体を思った通りに動かすのは、なかなかの難しさです。)。
この運動に必要な集団の人数は1クラス15名程度です。数人お休みがあっても集団のパワーが保たれる人数だそうです。
振り返って考えると、一人では絶対続かなかったと思いますし、納得です。
雰囲気の良い集団があって、一緒に体操をしている方々全員からパワーをもらうことで、1時間最後まで気持ちよく楽しく頑張れているのだと思いました。
②なぜ、年齢は上がっているのに、以前より動ける体になっているのか?
アンチエイジングは全く目指していませんが、スローエイジングではありたいなぁーと思っています。
1年1年の年齢の重みは感じますが、以前より姿勢が良くなり、体重は変わりませんが筋肉が付く場所が変わったなと思います。
何より、以前よりしなやかに体が動くようになりました。見た目は不明ですが、体の動きは明らかに若返りました。
三井島体操は、解剖学・生理学・身体活動の法則・運動のリズム・心理学など科学的な理論を土台に作られ、体操の順番、回数、強度、心拍数、全体の所要時間が計画されているから、週1回1時間の体操で動く体を作れます。
そして、不思議な事が起こります。
考え抜かれて構成されている体操なので「セカンドウィンド」1という現象が起こります。体操後は気分爽快、すっきり!来る時よりも元気になって帰ることができます。
この感覚は継続して年数がたつほど実感できるようになりました。
整体師の仕事をしていますが、この体操は筋肉や骨格の仕組みを的確にとらえていますし、ケガの予防やリハビリ、姿勢の矯正、アナトミートレイン(筋・筋膜連鎖)の観点から見ても連動性を生かす要素etcがしっかり含まれていて、素晴らしい構成だと思います。
「理論」と「実践」→「結果・効果」が本当に実感できる体操です。
③なぜ、指導者をめざしたいと思ったのか。
運動は体に良いとよく言われますが、スポーツや競技、ランニング・ウオーキング、ヨガ、筋トレ、リハビリ等々、どれも運動ですよね。
「生きているかぎり動く体でいたい」と思ったら、どんな運動が良いのでしょうか。
三井島体操は1時間の中で主要な50種類以上の筋肉を使い、筋トレ、体幹トレーニング、ストレッチ、有酸素運動等すべての要素を含んでいます。まさに理想的な運動です。
大切なのは、スポーツのように上手い下手を競うものではなく、自分の体と向き合い自分の弱い部分・歪んだ部分を自覚し、自分自身で弱い部分を強くし、歪みを矯正する体操であるということです。
歪みと言えば…歪みを改善するのが整体の基本ですが、施術後も原因になる動作を続けているとまた歪みが再発してしまいます。
体の歪みは、日常生活や仕事や趣味での体の使い方やクセで避けられない部分もあります。
ですが、体操をすることにより良い状態をキープすることができ、歪みにくくなります。
それはとても大きなメリットだと思います。
理にかない合理的な、唯一無二の体操だと思います。
整体で、痛みや歪みを改善する運動をアドバイスしていますが、体は全身が連動して動いているので、一部分のリハビリではなく関連する筋・筋膜、関節を連動して使った方が効果的なのです。
実際、体操をされている方は施術後の回復が早いです。
不調を抱える人だけでなく、筋力低下、歪みが大きくなるなる前から、ぜひ試してほしい体操です。
「痛み」や「疲労感」は人間を消極的にしてしまいます。
「痛み」や「疲労感」を生活から遠ざけて、人生を大いに楽しむ人を増やす!のが信条なので…、一緒に体操をする人が1人でも増えるといいなぁと思っています。
武井壮さんとイチローさんの共通点
武井壮さんとイチローさん、お二人とも素晴らしいい運動能力を発揮されています。
二人の共通点は、「脳内に精密な身体地図を持っている」ことです。
(人間の脳には「身体地図」があり、その地図に従い頭の中で手足の長さや動かし方曲げ方を把握しています。)
武井壮さんはYouTubeや著書の中で、
「スポーツの練習よりもまず自分の身体を思い通りに誰よりも上手く動かせるようになればいいと考えた。」
「小学生の時に父親が撮影した自分のビデオを見て、フォームが自分の思っていたものと全然違うことに気が付き、自分の身体を思った通りに動かせる練習をしてからスポーツをやろうと思った。」
「自分の視界から外れていることは自分の思った通りに動かせていない。」(例:目をつむって真横に手を出すと少し肩があがる。→ちなみに中指の指先を肩から一番遠くにしようとすると真横になりやすい。)と語っています。
武井さんは、陸上競技・十種競技元日本チャンピオンですが、競技自体の練習時間は少ないと有名ですよね。
そしてイチローさん。
彼は精密な「身体地図」の持ち主として知られています。
ヒットを打った時に「手・腕・肘・腰・膝」など自分の身体がどのように動いたかを全て知覚し言語化できた。」そうです。それが4367安打につながったのですね。
お二人はスゴ過ぎますが、正確な「身体地図」を持つには努力が必要であり、正確なほど素晴らしいパフォーマンスを発揮できるということではないかと思います。
そして、体の動きが脳にフィードバックされ脳の活性化にもなります。
そう考えると、三井島体操は、正確な「身体地図」を作り、脳を活性化するのも役立っているのも説明できますし、実感もあります。
他にも多くの良さがありますが、それはまた今度に。
それではまた、お健やかに( ´ ▽ ` )ノ~♡。
~健康寿命を10歳長く~ …yell
- 生体が激しい運動に適合し血液の循環がよくなり、熱の発散も効率的になり、毛細管の機能も高まり、筋んに活性をもたらし心拍も規則正しくなり、これ以上無理と思えた運動が続けられるようになります。個人差はありますが、健康を求める運動の処方ではこの条件を織り込むことが必要です。 三井島智子著「いのちからだいのち」より ↩︎