疲労回復ジム

「老筋トレ」:毎日の不便を「喜び」に変える筋力アップの方法

著者は、1965年生まれ、パーソナルトレーナー歴18年、現役ボディビルダー、日本初の中高年専門パーソナルジムを運営されている「枝光聖人」氏です。

紹介されているのは、若いスポーツ選手のトレーニング法を引用したものではありません。筋トレと聞くと「武田真治」(NHK“みんなで筋肉体操”)を思い浮かべてしまいますが、下手にテレビを見ながら一緒にやるとケガのもとです(-_-;)。あら私だけ(-_-;)?

日常での身のこなしが滑らかになる筋トレです。地味ですが、40歳以上の方なら効果がわかります。 だるい・面倒・よっこいしょが減ります。 (さすがジムの継続10年が7割、そのうち7割が60歳以上、8割が50歳以上というだけあります!素晴らしい。)

そこで、7つの基本動作とともに筋トレが紹介されています。

筋力と体力が戻り、若い頃より強くなれる

毎日の動作が軽くなれば“健康感”がアップしますよね(^^)

【7つの老筋トレ】 

1.目が覚めたら起き上がる:腹圧チェック→上体を起こす→下側を起こす

2.体を立たせる:腕立て伏せ①→片足スクワット

3.イスに座る:両足スクワット①

4.イスから立ち上がる:両足スクワット②

5.歩き出す:交互に踏み出す

6.段差を超える:腹筋①→腹筋②

7.階段を上り下り:片ひざスクワット(階段上り編)→片膝スクワット(下り編)

「老筋トレ」 枝光聖人著

いづれも「よっこいしょ~」と口に出てしまいそうな場面です。

が、そこでサクサク身体が動けば年齢を体感しなくてすみますね(^^)。

「ん?これは…似ている!」よく見ると、全てが“三井島体操”の要素に入っているんです。

効果を実感

「老筋トレ」と「三井島体操」は、その効果も共通しています。普通の筋トレとは明らかに違います。いつも自分が何となく感じていたことを上手く活字にしてくださったので、読みながらうなづいてしまいました。(以下対比:老筋トレ→三井島体操)

  1. 効果は「その瞬間」に実感できる →正しく筋肉を使えているかどうかの実感
  2. 行く時より帰る時の方が「軽く楽になる」疲労回復ジム →来る時は「何となくだるいなぁ~」でも、帰る時は気分爽快
  3. “見る・聞く・触る”を感じながらすることでトレーニングは週2回、1セットの回数は4~5回でOK! →同じく意識を向けることで効果的な刺激を与えることができるので週1回1時間程度

パーソナルジムは、マンツーマンで行うことが、三井島体操は15人以上の集団ですることで上手くモチベーションが維持されていると思います。(三井島体操も10年、20年、30年、40年と継続されている方がびっくりするくらいいらっしゃいます。)

元気にはコツがある

「元気にはコツがある」が実感です。スポーツは、勝敗や記録を求め身体の一部分を酷使しがちなので、必ずしも健康の為とは言えない部分があります。どちらかと言うと健康だからできるものであったりします。

元気な身体の維持に必要なのは、筋肉をまんべんなく動かし、日常動作での衰えを作らない、このような筋トレや体操ではないでしょうか。

そんな概念が、もっと広まるといいなあと思います。

最近TVでも良く目にする「菊池体操」も同系の概念ですね。秘かに応援してます。

~健康寿命を10歳長く~  …yell